頑張って就活して、やっと手にした内定。
そして、「いち早く出世してやる!」「世の中をITで変えてやる!」とやる気と期待を胸に、入社日を迎えるのでないでしょうか。
しかし、いざ入社して仕事を始めてみたけど、「もう仕事がつらい」「SE向いていないかも」と、早々に会社を辞めたいなと思ってしまう方も多いのではないでしょうか。
実際、筆者の同期も1年以内に数十名が辞めていきました。
今回は、そのような方に対して、「仕事を辞めるリスク」や「仕事を辞めたときのメリット」などを整理してもらい、最終的に「退職する・しない」の判断材料にしていただけると幸いです。
辞めたい理由が大事
まずは、仕事を辞めたい理由を書き出しましょう。
理由が1つの場合もあれば、色々な理由が重なって辞めたい気持ちに繋がっている場合もあります。気持ちを整理するためにも、書き出してみましょう。
迷わず辞めるべきケース
理由がポジティブな内容のとき
例えば以下のような理由です。
- 自分で起業したい
- 友人の仕事を手伝いたい
- 条件の良い企業からオファーが来たので転職したい
やりたいこと・やるべきことが明確であれば、問題ありません。それらを我慢して今の会社に居続ける必要はなく、自分の幸せのために進むとよいでしょう。
優秀な人はこのパターンになりそうです。ただし、新卒でこのパターンになる人は、5%未満でしょう。
就業環境が度を超えて悪い
例えば以下のような理由です。
- 会社がブラック企業
(給与未払い、サービス残業、パワハラ、セクハラ etc) - 会社が反社会的組織と繋がりがある
- デスクワークで腰痛や肩こりがひどく、健康を害するレベルにある
こちらは、知らないうちに犯罪に加担していたり、不健康になるリスクが高いといこうとで、将来が明るくありません。環境を変えた方がよいでしょう。
簡単に辞めない方がよいケース
ここからは、簡単に辞めない方がいいケースをご紹介いたします。
併せて解決策もありますので、まずは現職を続けられるように検討してみましょう。
人間関係に問題があるとき
人間関係の悩みやトラブルは、どこの職場でもよく発生します。
- 上司にいつも怒られてしまう
- 自分と合わない同僚がいる
- 顧客とのコミュニケーションがうまくいかない
などと言われ、大きくモチベーションが下がってしまうでしょう。そういう状況が続けば、仕事がつらくなるのは当然です。
解決策
まずは上司に相談しましょう。
一人で悩むことはよくありません。
相談するにあたり、「こんなこと相談していいのかな?」や「こんなこと相談するの恥ずかしい」なんて思うこともあるでしょう。
しかし、思い切って相談してみてください。
会社にとっては、この先を背負う期待の新人です。悪い対応はされないでしょう。
上司の方も色々な悩みにぶつかりながら仕事をしてきていますし、様々な人から相談を受けているでしょう。それを乗り越えて、上司の立場におられます。
良い上司であれば、プロジェクトのアサインを変えてくれたり、チーム編成を変えてくれたりと、解決に向けて必ず動いてくれます。
それでも解決しない場合は、会社の仕組みを利用しましょう。
例えば、企業によっては、社内公募制度といった部署異動をできる仕組みがあります。そういったものを利用して、現在の環境を変えて、仕事を続けられるように模索してみましょう。
ITスキルで挫折しているとき
SEになれば、ITスキルや知識・知見といったものが必ず求められます。1年目であれば、何度も壁にぶち当たるでしょう。
ぶち当たる壁の例は以下の通りです。
- エラーを自分で解消できない
(syntax error、NoClassDefFoundErrorなんてもう見たくない!) - 先輩たちの会話についていけない
- 正規表現がわからない
- 用語がいっぱいあって覚えきれない
社会人として覚えることが多々ある中で、SEとしてのITスキルも求められるので、頭の中の容量が足りなくなってきますよね。
また、先輩方に何度も質問して、華麗に解決されてしまうと、「自分は戦力になれていない」「先輩の邪魔ばかりしている」とネガティブな感情も増えてきます。
解決策
1年目で仕事ができなくても大丈夫です。焦らず1つずつステップアップすればいいだけです。
スキルがなければ、周りに頼ればよいです。ベテランエンジニアに聞けば、解決策やコツを教えてくれるでしょう。教えてもらったら時に、習得すれば問題ありません。
また、すべてのスキルが完璧な人はいません。新しい技術がどんどん出てくるので、完璧は不可能です。よって、新しい技術を使うことになったときに、調べながら習得します。新しい技術と言っても、既存の技術と共通する部分が多くあります。
新人の頃は、1つの技術を覚えるのに時間がかかりますが、徐々に時間をかけずに習得できるようになります。個人差はありますが、2年・3年と経験を積めば、しっかりとスキルは身についていきます。
それでも辞めたいとき
「どうしても続けられない」「メンタル的に不調をきたす」ようであれば、退職を検討しましょう。
できるだけ、転職先を決めてから退職することをおすすめします。なぜなら、職歴が浅いので、企業によっては印象が悪く、転職先が見つかりづらい可能性もあります。
退職に向けて十分に準備しておきましょう。
まとめ
今回は、新卒SEが辞めたくなった時に考えてほしいことを記載しました。
せっかく入社した会社ですし、まだまだ駆け出しのエンジニアなので、焦らず、ステップアップしていければよいでしょう。
また、時には周りの人にも躊躇なく協力をお願いして、あまり悩みすぎないことが大事です。
ぜひ頑張ってください!
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