[コラム] システム開発で認識齟齬を防ぐコツ

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コラム

新人さん:「先輩!依頼された例のもの、できあがりました!」
ベテランさん:「思ってたんと違う・・・」

皆さん、そのような経験はないでしょうか?

システム開発をチームで行っていると、当然コミュニケーションが不可欠です。それゆえ、関係者間で認識齟齬を防ぐことが非常に重要になります。認識齟齬が発生すれば、スケジュールに遅延が発生したり、遅延した分コストが増加したり、時には齟齬が原因で障害を引き起こす可能性もあります。

今回は、システム開発で認識齟齬を防ぐコツを紹介していきます。

理解度を確認

担当者間でコミュニケーションを取り始めてから日が浅いうちは、こまめに理解度を確認するようにしましょう。主観ですが、以下のような方とコミュニケーションを取るときは、特に注意しています。

  • 開発経験が浅い人
  • 新卒入社してきた人
  • 外国の人

人によっては、「わかりましたか?」の問いに対し、とりあえず「はい」と答えてしまう人がいます。そのような場合は、相手からどのような成果物になるかを口頭で説明してもらいましょう。本人から口頭で説明してもらうのは、正しく理解しているかを確認するのにとても効果的です。

用語集の作成

「世間一般用語」と「チーム内で利用している用語」に違いがあることがあります。そのような場合、齟齬を生む原因になります。

その対策として、用語集を作成します。

用語集を作成しておけば、新しい担当者が来たときでも口頭で説明する必要がありません。事前に読み込んでもらうことで、その後のコミュニケーションもスムーズになります。結果、生産性の向上も期待できます。

また、用語集は一度作ったら終わりではなく、その後のメンテナンスも重要です。

「これってどういう意味ですか?」という質問を受けたときに、それに回答するとともに、用語集をメンテナンスするように心がけましょう。

ライティングスキルの向上

ドキュメントを作成する上で、非常に重要になるのがライティングスキルです。先に述べた用語集もライティングスキルが低いと齟齬を生みます。

例えば、以下のような文があったとします。

AとBの半分の合計をCに設定する。

この場合、解釈が2つ発生します。

[解釈1] Aと、Bの半分との合計を、Cに設定する。
[解釈2] Aの半分とBの半分の合計を、Cに設定する。

上記のように、解釈が複数できてしまうと齟齬が発生する可能性が高いです。齟齬が発生したまま開発を行えば、プログラムにバグが組み込まれるのは、容易に想像できます。

ライティングスキルについて学んだことがない方は、一度、本や研修などで経験することをおすすめします。

まとめ

システム開発で認識齟齬を防ぐコツを紹介しました。

齟齬を完全に防ぐのは難しいですが、少なくすることで生産性の向上が期待できます。また、齟齬がないことは、お互いのモチベーションやメンタルを保つのにも効果的です。

ぜひ参考にしてみてください!

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